お母たまと私 -母と娘の脳卒中リハビリ日記 外伝-
2004年2月に脳卒中(脳出血) で倒れ右片麻痺になった母と私の七ヶ月間にわたる リハビリの記録と、それからの事。
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あいたたた…
2006年 10月 05日 (木) 21:38 | 編集
母と私は毎週、曜日と時間を決めて電話をしています。
大抵一時間くらいです。

今週、私は母を大泣きさせてしまいました。

母からのメールに
「あなたは昔から『ツイてるなー』と思っていた」
と書いてあったため
私の何が「ツイてる」のか「運がいい」のか
という話になりました。

母が「娘はツイてる」と思う出来事たちは
私にとっては
「諦めなかった」
「努力し続けた」
「頑張った」
「よく考えた」
出来事だったため、私はちょっと面白くありませんでした。

その内の一番「逆境にもメゲずに頑張り続けた」
と自分で思ってた出来事について口論になり
その逆境の大部分を作り出したのは両親だったため
「お父さんはあの時、私にこう言った、私にこうした」
とつい、自分ですっかり忘れていたような事を思い出し
母に言いました。

「それは、あなたが考え違いをしていたせい」
「親の心を知らないせい」
「そう思った、そうさせたあなたが悪い」
母がそう言い出したので、ついエスカレートしてしまい
「お父さんだけじゃない。
 お母たまも私に○○と言い、私に△△をした」
と言ってしまいました。

「そんな事を言った記憶は無い」
「私が子供にそんな仕打ちをするはずが無い」
最初は全く信じていなかった母でしたが
「だからそれから、私はこのように困って
 仕方無しにこうやって乗り越えて
 それから○○さんに助けてもらって
 そしてこうなったんだよ。それも覚えてないの?」

その当時の具体例を出すと、ようやく思い当たったらしく
「そんな事がホントにあったかしら…」
「ホントに覚えてないのよ…」
と元気が無くなり、しばらくの沈黙の後
ワンワン泣き始めました。
(なんか前にも書いたな…母を泣かせた話…)

私は本当にびっくりしました。

以前の母なら
「覚えてないわ、あなたの記憶違いよ」
「そんな事があったかしら、もう忘れたわ」
「そんなに傷ついたの?そんなに大変だったの?悪かったわね」
と適当に私をあしらって終わりにするはずです。

「私がそんな事を子供にしたなんて」
「私は生き残っちゃいけなかった」
「死んだ方が良かった」
「死んで当然の人間だ」
と言い、なだめてもなだめても
一時間近く泣き止みませんでした。

泣き止んでもまた泣いて、もう電話を切ると言っては泣き
あなたに会わす顔が無いと言っては泣きました。
受話器を置いて、不自由な身をよじって泣いているようでした。

大変でした…
こんな事になるとは思ってもみませんでした。
こんなに母が傷つくとは。

確かに当時、もう二十年近く前の事ですが
私は大きく傷つき、窮地に陥り
友人や他人の助けを借りて、なんとか道を開きました。
それから数年は両親を
「許すもんか」
と思って暮らしました。
それが私の毎日の源動力にもなりました。

でもそういう考えを持ち続けて生きるのは
とてもしんどくて、苦しくて、幸せではありませんでした。
だから、自分のために両親を許す努力をし
ほとんど許せるようになっていました。
なっていたつもりでした。

でも、こうしてつい口に出てしまったと言う事は
やっぱり100%許していたわけじゃ無かったと言う事でしょう。
自分の心の奥底の黒い部分を覗いてしまいました。

母が元気になり、憎たらしいほどに
性格も元に戻ったので(戻らなくていいのに)
つい以前と同じ様なつもりで、口にしてしまいました。

これじゃ、弱い者いじめです。
元気になったように見えても母は以前のような
私にとっての強者では無いのだな、とつくづく思いました。
今では以前のようであって欲しいと娘は思っているのですが。

ああ…これからどうしよう…
お母たまー!!!


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Comment
この記事へのコメント
うーむ・・・すごくわかる・・・
私も同じような気持ちあるなあ
私なんて、一つだけじゃなくて
子供の頃のことから数えあげたらキリがないくらい
「あの時どうしてこんな仕打ちをしたのか」
っていう恨みを母に対して持ってる。
そして、woolさんと同じ感じで
「なんで」って思いながら介護していても
woolさんと同じで
つい言ってしまうことがあるんだよね。
そうすると母は
woolさんのお母たまと同じ。
落ち込むんだよね。
そして・・・
ハアーきりがないe-263
アハハ
しょうがないよ~ぶつかるから親子なんだぁ。
2006/ 10/ 06 (金) 11: 15: 34 | URL | こうばこ蟹 # mQop/nM.[ 編集 ]
なんだかもうすごく分かります。(;o;)

うちの母も泣いたりするような人じゃなくて
すごく強い人だったんですが
病後よく泣きます。

私は「リハビリやれ~」と叱り、
やらないとコンコンとリハビリの重要性をお説教しちゃうのですが、
そうするとやっぱり
「お母さんはもう生きていても仕方がない」
「もう何の役にも立たない」
とすぐに泣き出します。

逆切れしてケンカになるといいのだけど、
こちらが一方的に叱っちゃう形になっちゃうんですよね。

お母さん。早く元気出ますように。
2006/ 10/ 07 (土) 14: 08: 11 | URL | ネコ # r13xZNus[ 編集 ]
泣けてしまいました。。。。

お母様の気持ちが 切ないほどに伝わってきて。。。
元気だった頃は 強がったり、頑固さを表に出せるほど達者だったのが、病気や障害でそれが出来なくなって
心が繊細になってしまうんですよね
年を取ると涙もろくなるとか、背中が小さく見えるとか

私も若いときは親に反発ばかりでケンカばかりしていました。
でも、一件理不尽で、横暴で、エゴイストに見える事も
親が子に対して、素直に気持ちを表されない頑固さから来る物で、
その本質は やっぱり親の愛情の一つだったんじゃないかなぁ と
それでも許せないことはあるかもしれない。
でも、自分だってその時の生活環境や心境で、取り返しのつかない一言を言ってきたかもしれない。

それを、もし、子供に指摘されたら・・・
私もきっと立ち直れなくなるかも
そんなつもりなんて全然なくても、傷つけてしまったって思う気持ちは悲しいよね

また電話してあげてくださいね
2006/ 10/ 07 (土) 17: 17: 41 | URL | ウルル # L1ch7n1I[ 編集 ]
>こうばこ蟹さん
もちろん、恨みつらみは数限りないほどあるけど。
それらはもう、どうって事なくて

その二十年前の事も、その事自体はもうなんとも思ってなくて。
ただ「その事を必死で乗り越えた私」を
「ツイてた」と今、言われた事に
大人気無くも、反発してしまいました。

以前の母なら、反発しても良かったかなと思いますが
すっかり元に戻ったつもりでも
そうでは無かったのですね。母は。

親子って母と娘って難しい…v-409
2006/ 10/ 07 (土) 21: 18: 47 | URL | wool # -[ 編集 ]
>ネコさん
>逆切れしてケンカになるといいのだけど、
>こちらが一方的に叱っちゃう形になっちゃうんですよね。

そうなのー!
ケンカしたいのよー!
言い分が違うなら違うでー!!!

弱い者イジメみたいで嫌なんです…

ネコさんのお母さまも泣きますか。
みんなそうなんですねv-409
2006/ 10/ 07 (土) 21: 22: 34 | URL | wool # -[ 編集 ]
>ウルルさん
ありがとうございますー。
母のために泣いて下さってv-409

>元気だった頃は 強がったり、頑固さを表に出せるほど達者
>だったのが、病気や障害でそれが出来なくなって
>心が繊細になってしまうんですよね

まさに、まさに、その通りなんです!
母がそんな事になっているとは露知らず…

過去の事で両親を許せない事は、もう何も無いのです。
私にとってはすっかり過去の出来事なので。
「お母たまだって、こうだったじゃーん!」
と言ってみただけだったのです。
なんだかすっかり忘れているようだったので。
母にとってはまさに「今」の出来事のように思えたのでしょう。

お母たまからメールの返事が来ません…v-406
2006/ 10/ 07 (土) 21: 42: 46 | URL | wool # -[ 編集 ]
お返事が来るまで・・・
何回でもメールしてあげてね
きっと、気まずいのでしょうね
でも、woolさんからの声を嬉しいと思ってると思うよ
心がほどけるまで   きっと気持ちは伝わりますよ
だって、親子なのだものね(^^)
2006/ 10/ 08 (日) 00: 33: 54 | URL | ウルル # L1ch7n1I[ 編集 ]
読んで、自分のことを振り返ってみましたが、思い当たる節がないです。きっと忘れているのでしょうね。親父にはあれこれ言ったかもしれませんが、お袋にはないですね。これが娘(妹)だとまた違うのでしょうね。今でも、子育ての仕方などで言い合っているようです。
時が解決してくれればいいのですが。
2006/ 10/ 08 (日) 16: 07: 46 | URL | タケノコ # -[ 編集 ]
お母様、その後メールの返信ありましたか?(^^)
気になってちょこちょこチェックしに来ています。

ウルルさんが書かれているように
気まずくて、そして照れくさいのでしょうね。
メールや電話が来ると嬉しいと思います♪

お母様もwoolさんも元気が出ますように♪
2006/ 10/ 08 (日) 20: 43: 16 | URL | ネコ # r13xZNus[ 編集 ]
>タケノコさん
母と娘って色々あるんですーv-390
特にうちは弟たちもいるので、余計に違いが分かります。
姉妹しかいない友人は、ピンと来ないようなのですが
兄弟のいる友人たちは少なからず皆、感じるらしいです。
母親の男の子と女の子の扱いの違いを。

それにしても、こんないい年をして
全く恥ずかしいです。
反省しきりなのですが、時間が解決してくれるでしょうかv-409


2006/ 10/ 08 (日) 21: 20: 10 | URL | wool # -[ 編集 ]
>ウルルさん、ネコさん
ウルルさん、ネコさん。
心配してくれてありがとうございますv-409

やっと返事が来ましたが
「私は大丈夫です」
という短いメールだけ…

はぁ…今は言葉を尽くしてもムリなのかな…
嫌われちゃったのかしら…v-406
2006/ 10/ 08 (日) 21: 23: 30 | URL | wool # -[ 編集 ]
こんばんは!!
どんなことがあったのか、わからないけれど、親心っていうものが、子供を苦しめる結果になったのでしょうか・・

お母様、woolさんの笑顔を見たら、きっと元気になります。
だから、許す心を持てるといいなぁ。
2006/ 10/ 09 (月) 21: 47: 16 | URL | たーちゃん # -[ 編集 ]
お返事、短くてもちゃんと来たのねぇ

大丈夫ですよ
時間が解決してくれるよ(^^)
2006/ 10/ 10 (火) 14: 43: 00 | URL | ウルル # L1ch7n1I[ 編集 ]
>たーちゃんさん
ありがとうv-409

母は笑ってくれるかな?
今週の電話が怖いです…
2006/ 10/ 11 (水) 11: 09: 38 | URL | wool # -[ 編集 ]
>ウルルさん
ありがとうございます。
なんども催促してやっと来ました。

これも
「きっと母と私の絆を深めるために
 役に立つ事柄なのだわ」
とムリヤリ良いほうに考えるようにしました。

今週の電話はどうなるかしら…
2006/ 10/ 11 (水) 11: 12: 12 | URL | wool # -[ 編集 ]
人は等しく平等です。障害の有無で、人間の価値は変わりません。絶対に変わりません。おかしいのは社会です。社会構造です。財政難という言い訳で、この国の福祉はボロボロです。本当はこの国は財政難ではない!国の医療費負担削減や、自立支援法によるサービス低下は、どう考えたっておかしいのです。税金が、国民一人一人の福祉のために。税金が、本当に必要としている人のためにつかわれるように、社会を変えていきませんか?
【たろと蜂の巣】http://blog.livedoor.jp/tarotohachinosu/
2006/ 10/ 11 (水) 14: 15: 48 | URL | 蜂の巣 # -[ 編集 ]
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