お母たまと私 -母と娘の脳卒中リハビリ日記 外伝-
2004年2月に脳卒中(脳出血) で倒れ右片麻痺になった母と私の七ヶ月間にわたる リハビリの記録と、それからの事。
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10%の行方
2008年 03月 31日 (月) 10:24 | 編集
先日、友人と久しぶりに、夜に出掛けてきました。
普段は誰かが車で迎えに来てくれるのですが
今回会うのは、私の家を知らない友人だったので
私は自転車で待ち合わせ場所まで向かい、そこから彼女の車で食事に行きました。

・ いつも会う仲間とは別の友人である
・ 自転車で出掛ける
・ 帰る時間はいつもと同じ23:00くらい

母には、何日も前から伝えていました。


楽しい時間を過ごして、23:00少し前に家に着いて玄関を開けると
母の部屋の方から、何やら声が聞こえました。
そしてドアが開き、杖をついた母がグシャグシャな顔で出て来て

「 ダメじゃないの~ !!! もうっ! うわ~んっ 」

何事があったのかと母に訊ねても
母はわんわん泣くばかり…


・ 早く帰ると言ったのに、帰ってこない ! ( 一言も言ってないよ。23:00って言ったよ )
・ もう暗いのにまだ帰ってこない ! ( 23:00は暗いよ。いつも暗いでしょ )
・ 自転車だから危ないのに ! ( だから自転車だって言ったでしょ )
・ 何回もメールしたのに返事が無い ! ( それはね…悪かったけどね… )

『 どこにいるの ~ !? 無事なの~ !? うわ~ん !!! 』

母の頭の中は、こうなっていたようでした。

携帯を見ると、確かに三回メールが来ていました。着信も。
それも20:00くらいから…
複数で食事をする場合は、携帯をテーブルに出しておくこともありますが
二人きりの時は、私は携帯には触らないのです。

これまで何度も、夜に外出してきたのに
母がこんなことになったのは全く初めてです。私の携帯にかけてきたのも。


この何ヶ月か、母と暮らしてきて

『 頭のほうは9割方、元に戻っているな 』

そう思っていました。
人やモノの名前が出づらいことは別として
性格や判断力は、ほぼ元に戻っていると感じていたからです。

なので、この度の母の様子は、ショックで、恐怖さえ感じました。


母の、失った10%は
あちこちが、満遍なく減っているわけではなく
その時々の体調や心理状態によって、異なった部分に突然現れる

『 空白 』

のように思えます。

そして、その空白により、自分の認識と現実との間に差が生まれて
不安が高じてパニックになる…と。


はぁ…
でも、私がいない間に誰かが死んだ、とかじゃなくて、本当に良かった…


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チャレンジャー?
2008年 03月 22日 (土) 20:30 | 編集
母と私の寝る前の日課に
『 歯磨き 』 と 『 部分入れ歯磨き 』 があります。

母は自分の歯を、電動ハブラシで磨き
私は横で、母の部分入れ歯を磨きます。

母がまだ、急性期の病院にいたころからの習慣なのですが
急性期病院にいた頃は、入れ歯を外せはするけれど
私が磨き終わった入れ歯を
母は、なかなか自分で入れる事ができませんでした。


昨日も私は、母の横で
母の入れ歯を磨いていました。

「入れ歯の上下も分からないくらい、頭がモヤモヤだったのに
 今では私のギャグにツッコミ入れるんだもんね~
 頭クリアになったよね~」

と言って、私がしみじみとしていると

「トイレに行きたい」

というジェスチャーをし
歯磨きの途中で、歯ブラシを置き
母は杖をついてトイレに向かいました。
うがいをせずに、口をキュッと結んだままで…

なんてチャレンジャーなんだ!
っていうか、どういうつもり !?

私は両手が塞がっていたのと
訳の分からない母の素早い行動に、頭がついていけず
黙って見送ってしまいました。

そして、トイレから帰ってきた母は言いました。

「ムリだったの。上は締めて下だけ出すのは…」

そりゃそうだ !!!

単に慌てていて、口をゆすいて行くのを忘れただけのようでした。

便器に座った直後に、それに気が付いて
側の手洗いに、口の中のものを出したとのこと。

間に合って良かったね…


ふと

もし、間に合わなかったとしても
どこかに何かをこぼしたとしても

「あらそう」

と言って、後片付けをすればいいんだな。

そんな風に思いました。

実際にやってみたことは無いので
本当に勝手に思っているだけなのですが…


少なくとも、まだやらなくていい状況なんだから
母のすることに

「ソレは止めなさい」
「どこに行くの?何をするの?」
「一人でやってはダメ、危ないから」

とは言わないでおこう、と思いました。

せっかく
アホみたいにチャレンジャーな母なんだから。


チャレンジャーっていうか
気が付いてないって感じだけど…


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絶対本当!
2008年 03月 14日 (金) 13:44 | 編集
昨日
夜中の一時をまわっても眠れませんでした。
時々そういう夜があります。

布団の中で悶々として
それでもやっと、ウトウトし始めた頃
サイレンが聞こえてきました。

段々とサイレンの音が大きくなって
それが、スパッと止んだので
驚いて目が覚めました。

二階の窓から覗くと
少し先の駐車場に、救急車が止まっていて
帽子をかぶった二人の救急隊員が
ストレッチャーを運び出しているところでした。
住宅街の向こうの暗闇に消えたので
どこへ行くのか分かりませんでした。

パジャマの上にフリースを羽織って
また窓の外を覗いたのですが
ひとっ子一人いません。
周りにいっぱい家はあるのに
どこの家も灯りが点いていませんでした。

近所の人も誰も出てきていません。
そんなものなのかな?
私以外には誰も気が付いていないみたい。

何の音もしない中
救急車の赤いランプだけが
クルクル回っていていました。


若い世代や子供がほとんどいない、古い住宅街なので
住民は皆、熟睡している時間だったのかも知れません。

どこの家の人が運ばれてくるのか、気になったのですが
ストレッチャーが中々戻ってこないので
布団に戻りました。

『 脳卒中かも 』 という考えが頭を離れませんでした。

自治会長さんの家かも
一度脳梗塞をしている、S川さんの奥さんかも
幼馴染のY子ちゃんのお父さんかお母さんかも…


朝になって、聞いてみましたが
父も母も、やはり気が付いていませんでした。

「そんな音がしたら気が付くよ」
「変な顔してるから、夢でも見たんじゃないの?」

まるで
『 一人 トワイライトゾーン 』 みたいな言われ方ですが
でも、あれは絶対本当のことです!

誰かは分からないけど
なんとも無かったらいいな。

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そろそろ?やっと?
2008年 03月 05日 (水) 10:41 | 編集
私 「 二ヶ月ぶり ? 何がよ ? 」

母 「 … メカブ好き ? って言ったよ 」

私 「 ……… 」



母 「 なぞってかいて 」

私 「 ハイ 」
  ( 『 謎 』 という字を紙に書いてあげた )

母 「 ちがーう !!! なぞってかいて ! 」

私 「 だ・か・ら、書いたよっ (怒) 」

母 「 ちがうの~ ! コレをなぞってかいて… 」


ぬり絵みたいに薄く書いてある文字を、なぞって書いて欲しかったらしい…



えー

こんな毎日を送っております、母と娘です。

母との生活はシュールで、飽きませんが

そろそろ働かなきゃなーと思っています。

失業手当も終わったことだし…


就職して、アパートを借りて

週に一、二回、実家に顔を出す

というパターンを希望しています。

できる間は、夫婦二人でやっていってもらおうと思っています。


さぁー

また気合入れて履歴書書こうっと !!!



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