お母たまと私 -母と娘の脳卒中リハビリ日記 外伝-
2004年2月に脳卒中(脳出血) で倒れ右片麻痺になった母と私の七ヶ月間にわたる リハビリの記録と、それからの事。
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ヤスオ…?
2007年 11月 30日 (金) 10:31 | 編集
母は時々思い出したように読書をします。

もともと本好きなのですが
倒れてからは小さい字を読むのが苦痛らしく
あまり長い時間続けては読めません。
なので

『天切り松 闇がたり 第一巻/浅田次郎』

を、もう二ヶ月くらいかけて読んでいます。

私が何年も前に読んだ小説なので、内容を忘れてしまっていて
母に尋ねると

「えーっとね、あのね…
 …こどもが家に来てね、そしてね、親分があそこに入ってるんだけど
 帰ってきたのに、またつかまるの」

まったく分かりません…

三話あたりを読み終えた時に、また内容を聞くと

「大工の棟梁の息子で…でも本当のお父さんは、なんか社長で
 それがね、息子を取り戻そうとして親分に言ったの。
 そしたらあの、あの人。ほらあの人…言うてごらん ! (分かるかー!!!)
 あの人の家の屋根から入って、アレ、アレを盗ったの。
 それで子供が…」

またさっぱり分かりませんが
” 屋根から入った… ”
辺りでなんとなく記憶のカケラがよみがえりました。

「あぁ~!あの人カッコイイよね!
 その主人公の名前、なんて言うんだっけ?お母たま?」

「う?」

「ほら、なんか色が付く名前でしょ、色が」

「黄っ!黄色!!!」

「うんうん。そうそう。
 『黄○○の△△』って呼ばれているでしょ?」

「黄色いヤスオ!!!」


ヒドイ…

本当は『 黄不動の栄治 』なのに。

誰もが振り返るような、男前の義賊なのに。

黄色い~と言われると、私はどうしても『キレンジャー』が浮かんで
男前の義賊が、カレーライスを食べている絵が浮かんでしまいます。


それ以来何度聞いても

「黄色い人」

「黄…閻魔?」

「ヤスオ?じゃなくてヨシオ?」

母は覚えられないんですね~。

でも小説を読むのは楽しいらしく

「読み出したら止まらないのよ」

と言っては、ちょっとずつちょっとずつ読んでいます。
だから、まぁいいかな。


もうすぐ読み終わりそうなので
第二巻を買ってこなくちゃと思います。

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マグマ大使
2007年 11月 12日 (月) 14:08 | 編集
昨日の朝。
私が母の部屋に行くと
母は目を赤くしていました。

夢の中で大泣きして
そのまま泣きながら目を覚ましたそうです。


” 弟その2 ” の小学校の入学式の日。
色々なものに名前を書いたり
持たせるものを準備したりしなきゃいけないのに
やることは沢山あるのに
頭の中がグチャグチャで、パーになっていて
固まってしまって何にもできない。
そろそろ家を出る時間なので
とてもあせっていた。

ふと、この子のいく学校は、近くの小学校ではなくて
車で一時間くらいの所にある小学校だと気が付いた。
あわててバスの時刻表を見たけれど、字が小さくて全く読めない。
一生懸命見ようとしたけど、どうしても見えない。

前にはちゃんとできたはずなのに。
子供の世話なんか、ちゃっちゃとできていたのに
今は何故だか何にもできない。
可哀相に、私のせいで、この子は小学校にも行けない…


「なんでできないのか分からなくて、すごくすごく悲しかった」

母は、 ” 弟その2 ” に、上の二人に比べて
『何もしてやれなかった』
と思っているのかも知れません。
年をとってからの子供(と言っても母が33歳の時)なので
色々と不憫な思いも、寂しい思いをさせた、とも。

長女は何故だか帰って来てしまったし
長男は孫のこともあって、父が何かと気にかけ、話題にものぼるのに
次男の話は誰もしない。
(年に一回しか会わないし、何処で何しているかよく分からないので
 話題にしようが無いだけだよ、お母たま!)

『私のあの子はどうしてるの!?』

という、心の叫びなのかな~?


でもこのまま一日、ブルーなオーラを出し続けられても面倒なので
” 弟その2 ” にメールするように言いました。

「なんて?書くことが無いよ」

「 ” あなたの夢を見ました
   元気ですか
   心配です ”
  の三行でいいよ!!!」

まだメソメソしている母に

『息子に出すメールの内容まで指示してやらなきゃいけないなんて
 この人はなんて腑抜けなんだ!』

と私はちょっとイライラし

「出したけど、あの子はきっと返事くれないよ…」

少しして、まだしょんぼりと母が言った時
私の中から、黒いマグマが吹き出そうになりました。

「返事がなければ、催促するべしっ!!!」

見た夢の内容を、詳細漏らさず日記に書くようにも言いました。

「どうして書くの?」

「後から見たら面白いからっ(怒)!!!」


母親って、息子にはなんて甘いんでしょう!
そして、どうして娘にだけ甘えるんでしょう!!!

私は短気でしょうか?
意地悪でしょうか?
でも

「そう。悲しかったね、辛かったね。でも、夢だからもう大丈夫だよ。
 ” 弟その2 ” はきっと元気だよ。
 私が電話してみようか?お母たま、声が聞きたいでしょ」

なんて、口が裂けても言えません。
私が私で無くなる…


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