お母たまと私 -母と娘の脳卒中リハビリ日記 外伝-
2004年2月に脳卒中(脳出血) で倒れ右片麻痺になった母と私の七ヶ月間にわたる リハビリの記録と、それからの事。
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ケイタイの余波
2007年 02月 26日 (月) 15:04 | 編集
母が回復期リハビリ病棟に入院中
近くの病室に、二十代後半の女性が入院していました。

大学病院で、てんかんの手術を二度に分けて行い
二度目の手術から目を覚ましたら
右片麻痺になっていた、との事でした。

母が入院中、十代、二十代、三十代の患者さんが
それぞれ一人ずついたので
彼女は若い方から二番目でした。
毎日朝から晩まで病棟にいる私と
なんとなく仲良くなりました。
最後の二ヶ月間くらいでしたが。

右手は握れるけれど、一本ずつ開くのはちょっと難しい。
でもPCのキーボードをたたく練習ができる。
杖無しでもスタスタ歩けるけれど
ちょっと右足を引き摺る。
構音障害は無し。

母からすると、まるで雲の上のお仲間でした。

退院し自宅に帰って、二年以上たった今では
外から見たぶんには、ほぼ分からない程度に
回復しているのではないかと思います。
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みぎやひだりの?
2007年 02月 17日 (土) 17:15 | 編集
この暖冬で、実家の梅もすっかり咲いているそうです。

西日本は今月初めまで、割と寒い日が続いたようで
先月ちょっと暖かい日が続いた頃
咲きかけた庭の梅が、すぐに咲くのをやめていたのだそうです。
ご近所の梅は、その時件並み咲いたとのこと。

「うちの梅はかしこいよ。だまされないの」

これも親バカっていうのでしょうか?


先日も、電話で母と庭の話をしていた時

「お隣のひだりうめはまだ咲いていないよ」

???ひだり…うめ??
頭の中が?マークでいっぱいになりましたが
私はとんと草木にうといので
そのまま母との会話を続けました。

お隣のお庭はとても広くて
ご主人が庭弄りが趣味のため、様々な樹木が植えてあり
ご近所でも有名なお庭なのです。

そしてお隣のその梅は、毎年たいそう見事に咲くらしく
母の口から何度も

「ひだりうめ」

という単語が出てきます。
週に三回、通所リハに通う時見えるのだそうです。

「ふーん。
 そんな綺麗な左梅っていう種類があるんだ。
 じゃあさ、右梅もあるの?」

「……バカじゃないの!!!」

母は私の言葉に、ゲラゲラ笑い出し
そのうちヒーヒー言い始めました。
受話器も放り出して。


『枝垂れ梅』

なんだそうです。
その見事な梅は。

母があまりに笑うので、私は頭にきて何度も

「し・だ・れ・う・め」

と、言わせましたが
何度言わせても

「ひ・だ・り・う・め」

にしか聞こえませんでした。
本当です。

最終的には

「ひ・だ・れ・う・め」

まで到達しました。


今月で、母が倒れて丸三年がたちました。

丸三年たって「ひだりうめ」はどうかと思うのですが
まあ私も「枝垂れ梅」を知らなかったので
ここは相討ちということで…


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言ってごらん
2007年 02月 07日 (水) 23:46 | 編集
母は倒れる前から、名詞が苦手でした。

私はもうずーっと離れて暮していたので
それほど実感していなかったのですが

「母さんは、何のことでも“ ルル ”って言う」

弟その2はよく言っていました。

“ ルル ”とは風邪薬のルルです。
正確には“ 新ルルA錠 ”かな?
うちの風邪薬は、昔から何故かルルで
いつも茶の間の電話の横においてあったのです。

「えーと、あれ…ほら…ルル!」
「いや、ルルじゃないから」

という、愉快な会話があったらしいのです。

そういえば、とっさにタンスを冷蔵庫と言ったりしていました。
(しまう系で共通点があるので、これは許容範囲)


まだ救急病院にいる時
母は全く、モノの名前が言えなかったのですが

「何ヶ月かして、病気が良くなっても
 『まあ、やっぱり後遺症がヒドイのね。
  モノの名前が言えないなんて、これは治らないのね…』
 ってみんな言うかもね。泣かれるかもよ。
 元からなのにさ。治ってるのにさー」

冗談でそんな事を言っていました。
“ 何ヶ月かして ”と言っていたところが
今思うと悲しいですが…


もうすぐ、倒れてから丸三年がたちますが
相変わらずというか、もちろん治ってなんかなくて
モノの名前がなかなか出てきません。
人の名前も。

毎週電話で話すのですが
おかげで母娘の会話は繋がりません。

「ヒントを言ってよ、ヒントを。何をするもの?」

ヒントも出てきません。

「全く検討もつかないから。わからないわ、お母たま」
「えーと、えーと、ねぇ分かるでしょ……言ってごらん!」
「ムリ」

こんな会話が、電話中何回もあります。

おまけに母は

” 急いで言わないと、言いたい事を忘れてしまうかも知れない ”

という焦りがあるらしく
前置き無しに、全く違う話を始めるので
連想しようにも、エスパーではないので無理です。
残念です。

「言ってごらん」
母から一番多く聞く言葉です。

お蔭様で、構音障害のある母の
「言ってごらん」
の真似は、スゴクうまいと思います。


明日の電話では何回聞けるかなー?


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